サイパン1月1日(火)
明けましておめでとうございます。
激動のサイパン、新しい年2008年のスタートです。
2008年元旦 本日はサイパン・トリビューン紙スペシャル・エディションの記事を簡単にご紹介しましょう。
今日のトリビューン紙は、2007年度注目された人物について書いています。
まずは一面トップに写真入で紹介されている、サイパンで昨年最も注目を集めた人です。CNMIの歴史にも残る活躍をした女性といえばやはりこの人でしょう。
○ PERSON OF THE YEAR
Christina-Marie E. Sablan クリスティーナ・マリー・サブラン
昨年はCNMIの社会問題を取り上げたフォーラムを開催し、一般市民に政治への関心を高めることに貢献し、11月の中間選挙では自ら下院議会に出馬、見事当選し、2008年度の新議会からその活躍が期待されています。
わずか1年の間にこれだけ住民の支持を得たということも驚きですが、この若さで初当選というのも驚きです。
中でも特記すべきことは、彼女の行った選挙運動ではないかと思います。
彼女は、いわゆる選挙演説やパーティーなどほとんど行わず、選挙費用もほとんど使わず、その「マニフェスト」を住民に訴えていきました。
これこそ政治の原点である、民意に立つ政治を目指した本来の姿ではないでしょうか。言い換えれば、CNMIの政治がすでに行き詰まりを見せているということと、ようやく有権者自身が政府に関わりを持つ自らの意思を表し、その代表者を選んだということではないでしょうか。
ということで、今年、住民の代表者としてのティナ・サブラン下院議員の活躍に期待したいと思います。
○ NEWSMAKERS of 2007
David B. Cohen and James Benedetto
デヴィッド・B.コーエンとジェームス・ベネデット
米内務省次官補島問題担当官デヴィッド・コーエン氏は昨年の12月で退任しましたが、CNMIの連邦化問題における彼の発言は住民全員の注目を集めました。
すでに米議会を通過した「CNMIイミグレーション・システムの連邦化」ですが、これで彼の任務はまっとうされたということになるのでしょうか。
連邦労働局オンブズマンのベネデッド氏はCNMIの労働環境について、かなり手厳しい発言を繰り返してきました。そういった面から言えば、やはりコーエン氏とならんで、彼の一挙手一投足にCNMI政府、島民、在住外国人が注目しました。
ベネデッド氏は引き続き、連邦労働局を代表してCNMIの特殊な労働環境、特に外国人労働者と雇用主との問題に介入しています。
○ NEWSMAKERS OF 2007
Gregorio Cruz グレゴリオ・クルズ
この人も昨年のニュースメーカーとしては、トップにランキングされる人物でしょう。
クルズ氏は、CUCの電気料金値上げに島民の代表として声を上げ、土着の民族グループである地元有志によるタオタオ・タノ・グループを組織しました。
純粋な地元島民の声として、政府に対する不満をダイレクトにぶつけていくその行動力が注目されました。ティナ・サブランのパブリック・フォーラムと並んで、住民の意見を率直な言葉で述べるこのグループにも、今後の活動に期待したいと思います。
○ NEWSMAKERS OF 2007
Jerry Custodio, Boni Sagana, Wendy Doromal
ジェリー・カストディオ、ボニ・サガナ、ウェンディ・ドロマル
人権擁護家ドロマル氏、人道主義運動家カストディオ氏、DEKADA(デカダ)活動家サガナ氏の3人は外国人労働者のグループを代表し、外国人契約労働者の環境とステイタスの改善を求めて運動を行っています。CNMIの人口のほぼ半分を占める外国人労働者の地位向上を求める彼らの発言は、CNMI政府や地元民グループのタオタオ・タノ・グループからの反発もありましたが、新労働法15-108への抗議デモ行進ではティナ・サブランをリーダーに立て、平和的な抗議活動を組織し注目を集めました。
○ SMALL BUSINESS PERSON OF THE YEAR
Lisa P. Sablan リサ・P.サブラン
スモールビジネス・シーンで昨年最も注目を集めたのはサブラン・トップライン社のリサ・サブラン社長でした。
毎年行われているサイパン商業会議所、グアム商工会議所が選ぶ最高事業者の栄誉が彼女に与えられました。同時にファースト・ハワイアン・バンク、バンク・オブ・グアムの年間ベスト事業者「Maga'haga Award」が授与されました。
清掃業を営む彼女の会社サブラン・トップラインはパブリック・ヘルス、ホテル・ハイアット、ラ・フィエスタ・リゾートなどの大手企業との契約を持ち、経済不況が続くCNMIで現地企業として業績を上げています。
このほか、昨年の重大ニュースとして、
○ アシアナ・グループによるラウラウ・ベイ・リゾートの買収
○ 労働局で起きた焼身自殺事件
○ 兵役で殉職したCNMI島民5名
○ 連邦最低賃金法の適用
○ CNMIイミグレーションの連邦化
○ カジノ法案住民投票でロタ島は賛成、サイパンは反対
などが取り上げられました。
2008年のCNMIはどのような展開を見せるのか、今年1年が皆様にとってすばらしい年になりますようお祈り申し上げます。